
歯ぎしり・食いしばり
歯ぎしりや食いしばりの癖があると、どんな症状が出るのか?
食いしばっている状態とは、グッとお口に力が入ってしまっている状態です。お顔の筋肉がこわばり、その状態が続くとやがて肩こりが気になるようになります。肩こりは筋肉が緊張している状態です。そうすると上半身の姿勢が崩れ、腰痛に発展します。根本的な原因が分からないまま、この状態を放置するとどんどん全身の筋肉バランスが崩れていってしまいます。
肩こりだけではなく、顎まわりの筋肉に力が入ってしまっていることで、頭の辺りの筋肉も緊張状態になってしまい、頭痛が出る場合もあります。
これらの症状によって不眠症になってしまう方もいらっしゃいます。ひどい肩こりや頭痛で眠れないというのはとても辛いと思います。日常的な痛みに加え、生活リズムが乱れるようになってしまうとお仕事や家事に支障が出るだけではなく、大切な人との時間も十分に楽しめなくなってしまいます。
原因不明の肩こり、頭痛、腰痛でお悩みの方、どんな些細なことでもかまいませんので、きくち歯科クリニックでご相談いただければと思います。
歯ぎしりや食いしばりってどんな状態?
歯ぎしりは、睡眠中に上下の歯をこすり合わせる行為を指し、特に夜間に無意識で行われます。一方、食いしばりは、日中に強く歯を噛みしめることを意味します。どちらも顎や歯、周囲の筋肉に過度な負担をかけ、頭痛や肩こり、顎の疲労感などを引き起こすことがあります。
歯ぎしりや食いしばりは本人でも自覚していないケースが非常に多いです。眠っている間に無意識で歯ぎしりしてしまっていたり、食いしばってしまっていると、本人が自覚するというのは困難だと思います。何か異常が起こった時には症状がかなり悪化していることが多いです。
歯科医院で受診された際に、あまりにも歯が擦り減っていると歯科医師が気がつきます。
他に発覚するケースとしては、「詰め物が取れやすい」「歯が欠けやすい」「知覚過敏になりやすい」「口内炎になりやすい」というようなお悩みをお持ちの方は、歯ぎしりや食いしばりによるものの可能性が高いです。
どうして歯ぎしりや食いしばりが起こってしまうのか?
- ストレスや緊張
- かみ合わせの不具合
- 生活習慣
- 全身の健康状態
心理的ストレスや緊張は、歯ぎしりや食いしばりの大きな原因のひとつです。無意識に歯や顎の筋肉に力を入れることで、緊張を発散しようとする生理的反応と考えられています。
歯の高さや位置に偏りがある場合、咀嚼や就寝中の歯の接触に不均衡が生じ、無意識に歯ぎしりや食いしばりを引き起こすことがあります。
睡眠不足や過度の飲酒、カフェインの摂取なども歯ぎしりや食いしばりを誘発する要因です。夜間の筋肉の緊張が高まることで、歯ぎしりの頻度や強さが増すことがあります。
神経系の過敏や薬の副作用、呼吸の障害なども歯ぎしりと関連することがあります。特に睡眠時無呼吸症候群と歯ぎしりが併発するケースも報告されています。
現代人は食いしばりの状態になりやすい生活スタイルだと思います。お仕事で長時間のPC作業があったり、スマートフォンを日常的に触るので、姿勢が崩れやすいのではないかと思います。他にもストレスによって眠っているときに無自覚に歯ぎしりや食いしばりをしてしまっている場合があります。
「朝起きると顎がだるい」「歯がすり減っている気がする」「肩や首が凝る」――こうした症状の原因として、歯ぎしりや食いしばりが関係していることがあります。歯ぎしり(ブラキシズム)や食いしばりは、無意識のうちに強い力で歯や顎に負担をかけてしまう行為であり、放置すると歯の摩耗、歯周病の悪化、さらには顎関節症の原因となることがあります。
様々な弊害がある歯ぎしり、食いしばりですが、必ずしも悪いことばかりではありません。お子さんの顎の発育には良く作用します。ただ、ストレスによるものだと大人と同様に良い状態とは言えません。
きくち歯科クリニックでは、その患者さんにとってポジティブか、それともネガティブなのかを診断できるような、「歯だけじゃない歯医者さん」を目指してスタッフ一同、ふじみ野の皆さんと向き合っております。
放置するとどうなるのか
歯ぎしりや食いしばりを放置すると、歯の摩耗や欠け、詰め物や被せ物の破損、歯周病の悪化、顎関節症や頭痛、肩こりなどの症状が現れることがあります。特に夜間に行われる歯ぎしりは自覚しにくいため、気づかないうちに歯や顎にダメージを蓄積してしまうリスクがあります。
予防と対策
まずは生活習慣の見直しやストレス管理が重要です。また、歯科医院ではマウスピースの装着やかみ合わせの調整、筋肉の緊張を和らげる治療など、専門的な対策を行うことができます。定期的な検診と早めの対策が、歯や顎の健康を守るためには欠かせません。
歯ぎしりや食いしばりの症状を感じたら、早めにふじみ野のきくち歯科クリニックへご相談ください。患者さま一人ひとりに合った予防法や治療を提案し、健康な口腔環境をサポートいたします。
きくち歯科クリニックでは、病気にならないような取り組みとして予防治療に力を入れています。