子供の外傷歯の症例

子供の外傷歯

前歯の外傷

前歯の外傷

お子さんの前歯の外傷です。
転倒などにより歯をぶつけてしまい、歯がグラグラしてきて歯茎が腫れてきた状態です。

歯が変色してくることもあり、怪我をしてすぐに歯が赤く変色した場合は内出血の可能性が高いです。時間と共に色も元に戻りますが、怪我から数か月経ってから少しずつ黒ずんできた場合は神経が死んでいる可能性が考えられます。

今回のように歯茎から出血している時は、歯の根元が折れてしまっていることが考えられるので、レントゲンで状態を確認する必要があります。

レントゲンを確認すると・・歯槽骨骨折、歯肉の挫滅

前歯の外傷レントゲン

まず最初にレントゲンを撮り、歯の根っこと骨の状態を確認します。

今回のケースでは転倒の衝撃で、骨に大きなダメージが加わって歯の根元が折れてしまっていました。

軽い動揺であれば安静にして様子を見ますが、今回は明らかな動揺が見られましたので両脇の歯と一緒に固定をすることにいたしました。

両脇の歯と共に固定

前歯の外傷処置

歯が保存可能の場合はこの状態で2か月間ほど様子を見ます。
しかし歯根が破折していたり歯が斜めに折れてしまっていると残念ながら抜歯になってしまう可能性があります。

歯を残せるかどうかは時間との闘いですので、歯科医院を早めに受診することがとても大事です。

しかし、もしもお子さんが頭をぶつけてしまっている場合はまずは総合病院を受診しましょう。